宝ものは君たちの中にある

コラム:いざという時に役立つ「もしも」スイッチ

2024年9月1日掲載

こんにちは。MYスイッチのスイッチラボです。

今日から9月。長かった夏休みも終わり、今日から2学期!という方がほとんどだと思います。まだ夏休み気分が抜けない、早起きが大変、暑さについていけない・・・と、調子が出ない人も結構いると思いますが、こんなときこそ「スイッチ切り替えイメージ」がモノをいいます。

では、実際にやってみましょう。まずは自分に「気持ち切り替えスイッチがる」と、想像してください。スイッチの場所、カタチは自由です。頭の上? 顔の真ん中の鼻のあたり? それともおなか? リモコンのような装置が手の中にある、というのもいいですね。制約は一切なしですから、思いっきり自由に発想してください。

イメージでできましたか? では、行きますよ〜〜〜。

今までの「夏休みモード」をオフにして、「通常モード」スイッチオーン! 

カチッ!!

はい、おめでとうございます。切り替え成功です!

これで皆さんはたった今、「通常モード」がオンになりました(^-^)v 

・・・と、ここで2つの反応に分かれると思います。ひとつは「やったー、切り替え成功!」「よし、変わった!」と素直に思うか、「そんなわけないじゃん」「あほか」と、そっぽを向くかです。

最初に最重要事項を言っちゃいますね。スイッチの切り替えでもっとも大事なこと。それは、何の迷いもなく素直に「あ、スイッチ入った」と思えるかどうかです。それを「思い込み」とか「気のせい」と言って、笑う人もいるとは思いますが、実はそれが正解! スイッチを動かすことができるのは、自分自身の「思いのチカラ」や「気持ちの気パワー」しかないんです。要は気持ちの問題、ってことですね。なので、思い込み、気のせい、大いにウェルカム!なわけです。

とはいえ、急に言われても「恥ずかしい」とか、「信じられない」という気持ちが邪魔をすることもよくわかります。ですから、「思えばそうなる」という気持ちを素直に受け入れる「練習」を、日々少しずつやっていって欲しいと思います。コツさえわかればあとはカンタン。スイッチのオンオフを自由自在にあやつれるようになるのです。素敵でしょ♪ 今日から少しずつ練習をはじめてみてください。

防災の日に見直したい「もしもスイッチ」

さてさて、本日9月1日は「防災の日」です。毎年各地で防災訓練が行われていますが、その原点となっているのが、1923年(大正12年)9月1日の午前11時58分に発生した関東大震災です。マグニチュード7.9と推定される巨大地震で、被害者、行方不明者は10万人を超え、その9割が火事によって命を落とされたと言われています。

昨年2023年が関東大震災から100年の節目に当たり、内閣府のWEBサイトには「「関東大震災100年」特設ページ」が公開されています。過去の大きな災害を知るのは心が痛みますが、史実として正しい知識を身につけておくことも大切です。良い機会なので一度閲覧してみてはいかがでしょうか? 

▼「関東大震災100年」 特設ページ
https://www.bousai.go.jp/kantou100/

そして防災の日に、スイッチラボからの提案です。通常のオンオフができるスイッチの他に、さらにもうひとつ、いつでも切り替え可能な大事なスイッチを持っていて欲しいのです。

その名も「もしもスイッチ」。「もしも」の時に自動的にオンになる、頼りになるスイッチです。

ここ最近、危険を感じるほどの猛暑が続いていますよね。さらに、たびたび発生するゲリラ豪雨に大きな雷、地震に台風と、ずいぶんと地球が騒がしくなっています。ですので、良いか悪いかは別にして、以前よりは「もしも」の時を想像しやすくなっているのかもしれません。

ここでいう「もしも」とは、予期せぬできごと、想定外のことが起こることを言います。人によって「もしも」の範囲もレベルも変わると思いますが、自然災害に加え、ケガ、事故、病気、あるいは何かの事件に巻き込まれるなど、いろんな「もしも」があると思います。

また、その「もしも」は本人にやってくるのか、それとも家族なのか、友だちなのか、ご近所一帯なのかなどによっても、受け止め方や対処の方法は違ってきますよね。こうやって冷静に考えていくと、とってもたくさんの「もしも」があることがわかります。

人間、一番慌てて実力が発揮できなくなるのは、「思いもよらなかったこと」「想像すらしていないこと」が「突然」、目の前にやってくる時です。そりゃびっくりするし、焦りもしますよね。目の前が真っ白になって、身動きができなくなってしまうこともあるでしょう。

そんな時こそ、「もしもスイッチ」の出番です。緊急事態が発生した時に、どういう気持ちで、どんな行動をすればいいのか、通常の「日常モード」とは違う「もしもモード」を自分の中にあらかじめ設定しておくのです。

そうすると、いつもは喧嘩ばかりしていた弟や妹を守る。勝手な行動をしない。なによりもまず、「今、もしもが起きているんだな」という事実を「受け止める」ことができると思います。素早く動けなくても、上手に対処できなくても、今の状況を慌てず、拒否せず、しっかりと受け止められるだけでも、すでに状況は良い方へと一歩進むのだと、肝に銘じておきましょう。

特に今、平和で楽しい毎日を送っていればいるほど、「もしも」がやってくるなんて考えたくもないし、絶対に来てほしくないと思う気持ちもよくわかります。でも、「絶対に来ない」とは言い切れないのが「もしも」のコワイところ。誰が言ったかわかりませんが、昔から言い伝えられているこの言葉を覚えておいて欲しいと思います。

『もしもは突然やってくる』

備えあれば憂いなし。そろえておきたい令和の的防災グッズ

「もしも」スイッチを速やかに「オン」にして、適切なアクションを起こすために、欠かせないのが日頃の準備です。皆さんのご家庭には「防災セット」は用意できていますか? 

今は必要なもの一式があらかじめ詰まったリュック型の防災セットなども手に入りやすくなっているので、多くの方はすでに持っていると思います。でも、そこにも大きな落とし穴が。普段使わないので、定期的に点検しないと、いざと言う時に役に立たない・・・なんて残念な結果になることも多いのです。

まずは、このコラムを読んだら、お手持ちに防災セットを全部出して、何が入っているのか、ビニールなどは劣化していないか、食料は賞味期限切れになっていないかなどをチェックするところから始めましょう。

手持ちの防災グッズのチェックが済んだら、お次は情報のリフレッシュを。ありがたいことに、今はプロの目線や実際に被災された方々の声を反映した防災グッズ情報がネット上にたくさんありますから、最新の情報を入手しておくことも大切です。

ただ、数が多すぎて、どれを参考にすれば良いのか、迷ってしまう人も多いと思います。スイッチラボでも本気でネット検索を行いましたが、数の多さに驚きました。

そこで、スイッチラボからのアドバイス。迷った時は原点に戻るに限る! 

ということで、防災のプロ中のプロ、そう、自衛隊や消防隊など、いざというときに頼りになる方々は、どのような情報を発信しているのか?という目線でラボ流リサーチをしてみました。その中から、ぜひ皆さんにお伝えしたい『ラボ的・防災情報三選!』です。

【1】消防防災博物館の防災サバイバル

「発生直後」や「避難生活」と、シーン別にやるべきことが具体的にまとめてあり、とてもわかりやすいです。

▼いざというときに役立つ防災サバイバル
https://www.bousaihaku.com/survival/

ちなみに、こちらの消防防災博物館は、インターネット上にある仮想博物館です。実際には存在しません。でも、さすがはバーチャル博物館。防災に関する情報がものすごく充実しています。時間をかけてゆっくりと閲覧していただきたいです。

【2】MAMOR-WEB

続いてスイッチラボのリサーチアンテナが反応したのが、こちらのサイト。日本唯一の防衛省オフィシャルマガジン『MAMOR』編集部が運営するサイトです。中でも必見なのが、リンクの記事。自衛官が持っている非常持ち出し用の袋の中身を公開しています。読み応えがありますので、ぜひ親子で話し合いながら見てもらえるとうれしいです。

▼災害・有事を生き残る!自衛官が「非常用持出袋」に入れているマストアイテムは?
https://mamor-web.jp/_ct/17576927

【3】災害の「備え」チェックリスト

最後にご紹介するのが、首相官邸のホームページ内にある「災害が起きる前にできること」です。家具の置き方から、食料・飲料など、いろんな角度から防災意識を高めてくれます。中でも「これは!」とスイッチラボのアンテナにビリビリと響いたのが、「非常用持ち出しバッグの準備、できていますか?」の中にある「災害の「備え」チェックリスト」です。PDFファイルなので、パソコンやスマホで見ることもできますし、プリントアウトしておけば、実際にチェックリストとして使えて便利です。持っておいて損はないと思いますので、ぜひ見ておいてください。

▼災害が起きる前にできること
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html

▼災害の「備え」チェックリスト
https://www.kantei.go.jp/jp/content/000111250.pdf

「もしも」スイッチの大事な相棒

調べる気になればいくらでも有益な情報が手に入る今の世の中。その便利さに感謝しつつ、「もしも」の事態に備えていきたいと思います。

最後に、いろいろ調べた中で、「これは大事だ!」と思ったことをお伝えして、この回を閉じたいと思います。それは、『寝室や自分の部屋に「くつ」を用意しておく』ということです。

室内ではスリッパをはく人も多いと思いますが、地震などで割れたガラスが床一面に飛び散ったときなど、底が薄くてやわらかいスリッパでは、カバーしきれませんよね(それでも裸足よりはマシですが)。なるべく底がしっかりしていて、脱げにくい靴(スニーカーなど)を、ベッドの下や取り出しやすい場所に置いておきましょう。

これで「もしも」のときもこれで足元は心配なし。「もしも」スイッチがオン!になったとき、落ち着いて行動するための「もしもの相棒アイテム」として、今日からしっかりと用意しておいてくださいね。

以上、スイッチラボでした。

ラボのつぶやき

防災サバイバルのサイトを見ていてふと思ったこと。公衆電話をかけるイラストが描いてあったのですが、今時の子は公衆電話というか、「プッシュフォン」の存在を知らないのではないかと。身近にないのですから、触ったことがない子もきっとたくさんいると思います。それだけ「スマホが当たり前」になった現代社会ですが、「もしも」のときには、通信網が使えなくなることが多いもの。ラボメンバーも東日本大震災の時、スマホが通じなかったので、公衆電話でやっと家族と連絡が取れた時の喜びを、今でもはっきりと覚えています。

テレフォンカード、もしくは小銭を使って公衆電話を使って通話をする練習。これも一つの防災訓練なのでは?と思ったスイッチラボでした。時代は変わりましたねぇ〜(笑)