コラム:法則を知ると毎日が楽に、楽しくなる!〜「◯◯の法則」についてのラボ的考察〜
2024年11月15日掲載
こんにちは。MYスイッチのスイッチラボです。
11月も半ばになり、ようやく冬を感じるようになりました。それもそのはず、暦の上では11月7日に冬の始まりを告げる「立冬(りっとう)」を迎えました。今年はちょうど立冬の日に、富士山のてっぺんに初めて雪が積もりました(初冠雪「はつかんせつ」といいます)。このタイミングの良さに、なんだか嬉しくなったスイッチラボ。季節と暦のシンクロを目の当たりにすると、「自然と共に生きている」実感が湧きますよね。
これから1日ごとに寒くなっていきます。暦も小雪(しょうせつ)→大雪(たいせつ)→冬至(とうじ)→小寒(しょうかん)→大寒(だいかん)と、寒そうな文字が並びます。しっかりと体温調節をして、風邪などひかないよう体調管理に気をつけていきましょう。
さて、本日スイッチラボが深掘りするのは「法則(ほうそく)」です。皆さんも「てこの法則」は知っていますよね。「てこの原理」とも言いますが、いずれも「てこを使うと、少ない力で重いものを持ち上げることができる」というものです。ちなみに、この「てこの法則」が、小学校の理科の授業で初めて習う法則なのだとか。実験したことを覚えていますか?
他にも「太陽は東から昇り西に沈む」のも「太陽の動きの法則」だし、物理学者のニュートンが、木からリンゴが落ちるのを見て発見したのが「万有引力の法則」です。以前このスイッチラボでも「333の法則」をご紹介しました。
私たちの暮らしの中には、実にさまざまな法則があります。「法則だらけ」と言ってもよいかもしれません。
法則を知らなくても、何不自由なく暮らすことができますが、知っていればさらに楽しく、そして「楽に」なること間違いなしい! なぜなら法則とは「どんなときでも、必ずこうなる!」というこの世のルールだからです。そして、法則を知ると「なぜこうなるんだろう?」「どうしてこんなことが起こるの?」という謎が、ストンと理解できるようになるのです。なんだか面白そうでしょう? では、法則の旅に一緒に出かけましょう!!
そもそも「法則」って何?
まずは漢字に注目です。「法」は1文字で「決まり」や「おきて」という意味があります。たとえば「法律」はみんなが守るべき社会のルールのことだし、「方法」は「どうやってやるのか」という決まりや手順を意味しています。
もうひとつの「則」も、1文字で「決まり」や「基準」という意味を持っています。たとえば「校則」は、学校の中で守るべきルールのことだし、「交通規則」は道路上での安全を守るために設けられたルールです。
同じような意味を持つ漢字を2つも使っているところからも、「どうやっても絶対にそうなるんだ!!」ということを私たちに伝えたい、強い思いを感じます(笑)
先ほども言ったように、「どんなときでも、必ずこうなる」というこの世のルールを知っておけば、無駄な抵抗や努力をしなくてもすむし、スイスイと効率よく進んでいくことができます。要するに「楽」ができるんです。
さらにスムーズにことが運べば楽しくなるし、楽しくなればもっといろんなことにチャレンジしたくなる。チャレンジすれば経験値も上り、「できること」が増えていく。ね、法則を味方にすると、いろんな「良いこと」がついてくるわけです。
では、ここからはスイッチラボ厳選、知っておいてソンはない、おもしろ「◯◯の法則・ベスト8選!」を発表します。8にしたのは、末広がりの縁起の良い数字だからというのもありますが、このあとご自身でもっと違う法則を探して身につけて欲しいという想いも込めました。
法則には、理科や数学の授業で習う的きっちりした学術的なものから、生活の知恵といいますか、多くの人が経験してきて「そうだよね〜」「あるある」と共感するものまで、実に幅広く存在します。学術的なものは、授業でしっかりと身につけていただくことにして、ここではユニークでクスッと笑えてタメになるものを中心に、スイッチラボ目線でセレクトしました。
スイッチラボ厳選 ◯◯の法則・ベスト8選!
1)マーフィーの法則
アメリカの航空エンジニアであるエドワード・A・マーフィーさんが提唱した法則で、「うまくいかないことは、必ず起こる」というものです。これはロケットの加速実験中にミスに気づいたマーフィーさんが嘆きながら言ったこの言葉が、のちに「技術者ジョーク」として使われるようになったのが始まりだとか。失敗やハプニングをユーモアで笑い飛ばす心意気が、技術畑以外にも当てはまったことから、1970年代から1980年代にかけて、広く一般に知られるようになりました。
たとえば、「パンは必ずバターを塗った面を下にして落下する」とか「白いシャツを着ている時に限ってカレーうどんを食べるハメになる」とかですかね(笑)
そしてもうひとつ、ジョセフ・マーフィーさんという別の人が唱えた「マーフィーの成功法則」というものもあります。この方は牧師であり、心理学や自己啓発に造詣が深い作家で、「潜在意識を活用して夢や願望を実現する方法」を書いた著書が1953年にアメリカで出版され、ベストセラーになりました。日本でも1970年代に日本語に翻訳され大ブレイク。以来シリーズ本が何冊も出版されています。いわば「ポジティブシンキング」の先駆者とも言えます。
どちらも提唱者がマーフィーさんなので、この2つの法則を混同していたラボメンバーもいたほど、ごっちゃになって覚えている人も多いと思いますので、整理する意味でも最初に紹介しました。法則が成り立つ背景や意味は違いますが、「日常生活や人生に役立つ考え方」には変わりありません。このチャンスに両方とも覚えておいて損はありませんよ。
2)パレードの法則(80対20の法則)
全体の80%の成果は、20%の要素によって生み出されるという法則です。「82(はちに)の法則」やひっくり返して「28(にはち)の法則」などと言われることも多いです。大きな成果は少しの要素や努力から生まれることが多いということを説いたもので、イタリア人のヴィルフレド・パレートさんが提唱しました。
たとえば、ものすごくたくさんの洋服や靴を持っていても、よく使うのは全体の20%くらいだったり、テストの80%の得点は重要な20%のポイントを覚えているだけで取れることがある・・・みたいなことですね。そう言われると身に覚えがあると感じる人も、結構多いのではないでしょうか。
このパレードの法則から派生したのかどうかは諸説ありますが、似たようなものに「働きアリの法則」というものがあります。組織やチームでは、常に全員が均等に働いているわけではなく、20%が一生懸命働き、残りの80%は大して働いていないというものです。
面白いことに、この20%の人たちだけで新たにチームを作っても、時間が経つにつれ、よく働く20%と、大して働かない80%に分かれるということも実証されています。さらに、「80対20の法則」をもっと細かくわけた「2・6・2の法則」なんてものもあります。優秀な2割、あまり優秀ではない2割、残りの6割は「フツー」というものです。
3)90–9–1の法則(1%の法則)
数字の法則つながりでもうひとつ。インターネットやSNSなどでよく見られるユーザーの行動パターンを説明する法則です。90%のユーザーはコンテンツや投稿を「見るだけ」。自分から投稿したりコメントをしたりはしません。9%のユーザーは「時々」コメントしたり投稿したりする人。そして残りの1%が積極的に情報発信を行うクリエイターたちというわけです。
AIの登場や、手軽に動画などが作成できる時代になるにつれ、発信者数も増えていくと思われますが、こんなにインターネットが浸透した今でも大多数が「見てるだけ〜」という事実にちょっとビックリですね。
この「90–9–1の法則」はクレームや炎上などにも応用することができます。「サイレントマジョリティ」という言葉を聞いたことはありませんか? 多くの人は静かに事の成り行きを見守っていて、時々声が大きくなる9%と、常に声が大きい1%のユーザーのクレームで、大炎上するとい解釈です。
この法則を知っていれば、たとえマスコミやSNS上で大騒ぎになっていても、果たして何人の人が発言しているのか?と、冷静に見られるようになると思います。今の世の中に必須の知識なので、このチャンスにインプットしておいてくださいね。
4)継続の法則
「継続は力なり」という言葉から生まれた法則。誰が唱えたのかは定かではありませんが、「何事も続けることで結果が出る」というシンプルだけど奥の深い法則です。勉強でも事業でも、継続の大切さを唱える人はとてもたくさんいて、今では普遍的な考え方とされています。
これに似た「1万時間の法則」(1万時間やればその道のエキスパートになれる)というものもあります。
5)ドミノの法則(ドミノ効果/ドミノ理論)
ピザ屋さんのドミノではなく、1つの出来事が次々と連鎖する現象のこと。まさに「ドミノ倒し」から生まれた言葉で、1枚のドミノが倒れると次々に倒れていき、ついには全てが倒れてしまうことから、連鎖反応や影響の広がりの例えとして使われています。
たとえば、運動不足を解消しようとして、いきなりジムで激しい運動をしても長続きしませんよね。極端にやるのではなく、最初は軽いウォーキングから始める。歩くことが習慣化されると、自然と食事にも気を使い、よく眠れるようになり、結果、全体のパフォーマンスが上がって、仕事も勉強もはかどるようになる。これもドミノ効果のひとつです。
あとは、一人がマイ水筒を持つようになると、その友達や周りの人もペットボトルではなく水筒派になり、エコ活動が自然と広がっていく・・・なんていうこともありますね。小さな一歩でも積もり積もれば大きな影響を及すことになる。
6)ハロー効果の法則
第一印象がその人のイメージや評価に大きく影響するという心理的な法則。ハロー効果と呼ぶ方が一般的かもしれません。ここでいう「ハロー」はあいさつの「Hello(ハロー)」ではなく、後光とか天使の輪のこと。その光のように、初に会った時にニコニコしてくれると、「良い人だ」「優しい人だ」と思ってしまう。その逆に、しかめっ面をしていると「怖い人」「この人苦手」と思ってしまう。そんな人の気持ちを表す法則です。
これを応用すると、ピアノが弾けるから頭がいい。字が上手いから成績がいい。走るのが早いから頭もいい。といった感じで、早い話が「人はすぐに思い込んでしまうところがあるよ」ということです。人は見かけだけでなく、その人の行動をよく見て、しっかりとコミュニケーションをとってから判断しましょうね、という学びの法則でもあります。
7)逆説の法則
「思い通りにしようとすればするほど、逆の結果が起こる」という、ちょっと切ない法則。逆説は英語で「パラドックス」と言います。「何かを強く意識したり、コントロールしようとすると、かえってその結果が遠ざかる」という現象を説明しています。もっと簡単に言ってしまうと、「頑張りすぎると、逆にうまくいかなくなる」ということです。
「早く寝なきゃ」と思えば思うほど、眠れなくなる。「緊張するな、リラックスしろ」と思えば思うほど焦ってくる。あの人に好かれたいと思ってプッシュしまくると、ドン引きされてしまう・・・みたいな感じでしょうか。
「こんな法則がある」ということをあらかじめ知っていたら、眠れなくても焦らないし、頑張りすぎてる自分にいち早く気付き、力を抜くこともできるようになります。
8)カルマの法則
カルマとはサンスクリット語で「行い」や「行動」を意味します。古代インドの哲学や宗教では、「行動(原因)が結果を引き起こす」と言われていて、ここから「自分の行動が未来の結果を決める」というシンプルながら奥深い法則へと発展しました。西洋的に言えば「原因と結果の法則」であり、仏教では「因果応報(いんがおうほう)」や「自業自得(じごうじとく)」もカルマの法則であると言えます。
因果応報は、「良い行いをすれば良い結果が、悪い行いをすれば悪い結果が返ってくる」という意味ですし、自業自得は良くも悪くも「自分の行い(業)が、自分自身に報いとなって返ってくる」という意味です。
カルマの法則の仲間に「種まきと収穫の法則」というものもあります。これも「自分が蒔いた種(行動)が、やがて収穫(結果)として返ってくる」というシンプルな法則です。聖書の中でも「蒔いたものは刈り取る」という言葉があり、「良い行いは良い報いを、悪い行いは悪い報いをもたらす」とされています。
種を蒔かなきゃ収穫できない。蒔いた種の実しかならない。大根の種を蒔いてもにんじんができないように、行動(種)したことしか収穫(結果)できない・・・当たり前のことを言っているだけなのですが、時にハートにズキンとくる法則ですよね。
他にも心に響く「◯◯の法則」は、それこそ山のようにあります。面白いなと思ったら、ぜひホットなうちにいろいろと検索して、見つけてみてください。「へぇ〜、こんなのがあるんだ」と目からウロコが落ちるものもたくさんありますよ。楽しく見聞を広げていってくれればとっても嬉しいです。
でも、法則を知る最大のメリットは、法則を受け止め、自分自身が納得し、次へつなげる力になることだと、ラボは考えます。たとえば失敗してしまったとき、ただやみくもに落ち込むだけなく、「ああ、マーフィーの法則が私にも起きちゃったよ・・・」と思えば、気持ちも楽になると思います。そして、同じ失敗を繰り返さないように気をつけながら、自然に再チャレンジできる。
そう考えると、法則を知ることは「未来の自分を作る」こと、なんですよね。もっとカッコよく言っちゃうと、「未来をデザインする」です。どんなデザインにするかはあなた次第。素敵な未来を手に入れるためにも、たくさんの法則を知って、上手に活用してくださいね。
本日、11月15日は「七五三(しちごさん)」の日。「3歳」「5歳」「7歳」になったお祝いをする日です。最近はご家族のお仕事の関係で、土日や祝祭日にお祝いをすることが多くなったため、ジャスト11月15日にやる人も少なくなりましたが、昔から11月15日にやるお祝いなんですね。
子どもの成長を家族みんなで喜び、感謝をするために、晴れ着を着て神社仏閣にお参りへ。晴れ着といえば男の子は紋付袴(もんつきはかま)、女の子はあでやかな振袖(ふりそで)でしたが、今は映画の世界から飛び出してきたかのような王子様、お姫様のような装いをする子も増えてきました。とっても可愛いですよね。そして手に持つのは「千歳飴(ちとせあめ)」。千歳は1000年という意味で、さすがに1000年は生きられないことくらい昔の人も知っていましたが、そのくらい長生きしてほしい、健康に育ってほしいという願いが込められているんですね。その思いを形にして、飴も細長い形状をしています。千歳飴は時代とともに変化して、今ではカラフルで食べやすいものがいろいろと出ています。年齢に関係なく、今日のおやつは千歳飴をチョイス。ここまで育った自分に、そして育ててくれたご家族や周りの人のことを思い、甘い飴とともに感謝の気持ちを味わってみてはいかがでしょう。