無限の可能性
代表のメッセージ 2025年3月1日掲載
「人には無限の可能性がある」
この言葉は、弊社に関わる皆が大事にしてきている理念です。
私たちは、人には無限の可能性があると信じています。
私自身、何か誇れるような成功を収めたわけではありません。
しかし、年齢や世代を問わず、「今日よりも明日、今年よりも来年、少しでも成長したい」「これから何かを成し遂げたい」と願う人こそ、「人には無限の可能性がある」ということを強く信じることが大切だと思います。
私自身も、人生の中でまだ道半ばの立場ですが、「私たち皆の良き思いは必ず実現する」という信念をより強く持ちたいという一心で、その思いをここにまとめたいと思います。
「人には無限の可能性がある」
この言葉を最も強く体現する人物として、アン・サリバン先生とヘレン・ケラー以上の方はいないのではないでしょうか。
ヘレン・ケラーは、生後19か月で高熱により視力と聴力を失いました。一方、アン・サリバン先生も、幼少期に病気を患い、視力に障害を抱えていました。
ご自身も視力に障害を抱えていたサリバン先生は、強い意志と愛情をもって、視覚と聴覚を失ったヘレン・ケラーに言葉を教え、彼女の心の扉を開きました。
生まれてまもなく視覚と聴覚を失い、6歳9か月になるまで何の教育も受けてこなかったヘレン・ケラーに言葉を教えることが、どれほど困難を極めたかは想像に難くありません。
サリバン先生の著書『ヘレン・ケラーはどう教育されたか サリバン先生の記録』には、二人が出会った当初の壮絶なやり取りが記されています。
サリバン先生は、ヘレン・ケラーの成長のために、まずはしつけと規律が大切であると考えていました。
「不自由な中で懸命に生きる大切な子に対するサリバン先生の厳しい指導」に、もしも普通の親であれば、心を痛め、途中でこの教育を終わらせてしまいかねない出来事もあったかもしれないと感じます。大事な子が厳しく罰を受けること、不本意なことをさせられている姿を見ることは家族にとってとてもつらいことです。しかし、ヘレン・ケラーのご両親は、サリバン先生を信じて、一切を任せ続けました。
指導するサリバン先生、ヘレン・ケラーのご両親、そして、ヘレン・ケラー自身。
この辛い時期を耐え、信じ、乗り越えたからこそ、ヘレン・ケラーの中に内在していた無限の可能性が開花したのです。
人間の可能性は無限大
出会い、環境、意識が遺伝子のスイッチを入れる
生命科学者である村上和雄先生は、自著『生命の暗号 あなたの遺伝子が目覚めるとき』の中で、「遺伝子がすべてを決定するのではなく、人との出会い、環境の変化、意識の持ち方で人生は大きく変わる」と述べています。
また、「前向きな考え方や感謝の気持ちを持つことで、良い遺伝子がスイッチオンになり、活性化する」とも説いています。
そして、「生命には、科学では説明しきれない神秘がある」と。
無限の可能性は、「必ずできる」と信じ、努力を続けること、そして前向きに学び、挑戦し続けることで開かれるものではないでしょうか。
まずは、私自身が自らの可能性に「絶対的な信念」を持ち、それを未来を担う若者たちに伝え続けていきます。
参考文献:
「ヘレン・ケラーはどう教育されたか サリバン先生の記録」サリバン著(明治図書刊)
「奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝」
「生命の暗号」村上和雄著(サンマーク出版)