イメージ上手は理科上手
教室便り 2025年1月15日掲載
こんにちは。MYスイッチの平元です。
現在、私は学習塾部門で理数科目の学習指導や体験型学習に携わらせていただいています。 得意教科は理科です。
理科の授業における私のモットーは、『イメージ上手は理科上手』です。 概念だけで説明するよりも、実生活でありがちな事柄に合わせて説明した方が、生徒も授業に興味を持ってくれますし、記憶にも残りやすいのです。
たとえば、『なぜ薬品の臭いを嗅ぐときは手であおぐがなければならないのか』というテーマでは、大学生時代にアンモニアを直接嗅いで30分間のたうち回った私自身の実体験を紹介しながら説明します。
また、『てこの原理』を説明する際には、私1人と男子生徒5人でシーソーがちょうどつり合ったエピソードを話します。すると子どもたちは喜んで、架空の男子生徒5人分の体重を設定し、そこから私の体重を計算し始めます。その計算結果が意外とリアルで、生徒の観察力とイメージ力に驚かされます。
特に生徒に人気があるのは、大学時代の登山経験にまつわるエピソードです。
南アルプスに1週間遠征した際、下界でパッキングした『キムチ』が登山初日に気圧の変化に耐えきれずバックの中で爆発した『キムチ大爆発事件』は私の十八番です。この話をすると、皆、気圧の高低についてリアルなイメージを持って覚えてくれます。 ちなみに、あの時は1週間分の着替えがキムチの汁に浸ってしまい、遠征中ずっと「キム子」と呼ばれながら荷物用のテントに寝かせられていました。
このエピソードは毎年、生徒たちの前で披露しています。
ハルラ山
社会人になってから登ったハルラ山(韓国最高峰1950m)
科学実験合宿の予備実験
アンモナイトのレプリカを作るために型取りしました。
振り返ってみると、今、生徒に指導していることや教えていること、生徒が興味を持ってくれていることは、学生時代に学んだ知識だけでなく、実生活の中での経験や失敗から得たものも多いと感じます。この仕事を通じて改めてそれを実感しています。
これからも多くの経験を積み重ね、その中で得た学びを生徒の皆さんに伝え、生徒の『学ぶココロ』を育てていきたいと思っています。
電気パンを作る実験